京都市下京区で、暴力団、住吉会の構成員の肉片を切り裂き、ぽとり、と高級住宅街で音がした。樋口隊員が、リュックから着替えの白いシャツと、タオルを渡してきた。返り血を浴びたデニムに青いスプレーをかけ、証拠隠滅した。白いシャツに着替えていると、おもむろに、樋口隊員は、スミス&ウェッソンを懐から取り出して、死体に撃ち込め。と言った。これも練習や。軍事教練や。坂本龍馬や。これで幕府を落とすんや。頭蓋骨の一番やわいところを、よく狙え。前田くん。…俺は通名、ヒロミロクロウの死体を、パンと撃った。脳と顔面の肉片が飛び散り、飛び出した骨片は、鳥のそれのようだった。樋口隊員は、こんなヤツ生きてても、世間様に迷惑なだけや。と言った。考えるだけ無駄や…30秒後に処理班が来る。ほら、いつぞやのエフェクター。どうやって手に入れたかは聞かんといてな。ほな!敬礼!解散!…てもらった、オーバードライブ・ディストーション。そんな日々の殺人の予感にヒリヒリする心を、何度も何度もメッセージに込めている、生半可に輝いてなんていない。